スポンサーリンク


ストックフォトとは、あらゆるジャンルの写真素材がウェブ上からダウンロード(有償・無償)できるサービスのことで近年多くのサイトが誕生しています。一般の方も利用できますが主に各メディア広告用として広告制作会社やホームページ制作会社が利用します。こういったサイトに自分の撮った写真を登録しておくとメディアに利用される可能性があり、趣味だった写真撮影がフォトクリエイターとして作品を提供する喜びが生まれてきます。

筆者も国内外のストックフォトサイトに多くの作品を登録しています。構図やカメラセッティングなど一生懸命考えて撮った写真がパンフレットやポスターに採用されるのは、収入面を除いても嬉しいものです。ここでは、風景やスナップではなく写真素材としての静物写真=スティルライフについて素材選びからカメラセッティングについてお話しましょう。

まず素材=被写体は何にするかということですが、もちろん何でも構いません。家の中にある小物や食器類、冷蔵庫の野菜やフルーツなど色んなものが素材と成り得るのです。ただし気をつけなくてはいけないことが一つだけあります。それは大原則として商標や商品名が写らないこと。また一目でブランドが分かるようなアイテムは登録時点でNGとなってしまいます。食材などはブランド名はありませんので安心して撮影・登録することができます。
料理や飲み物なども素材として適していますが、撮影する素材の数が増えるほど配置やライティングなど注意すべき点が多くなるので最初は単品の撮影から始めるのがよいでしょう。

43419950



素材が決まったら次にセッティングですが、これは上のサンプル写真のように白背景となるように白い布を壁とステージのようにL字にセットします。布以外のものが写ってないか布がよれて影になってないかファインダーを覗きながら注意してセットしていきます。
そして被写体となる素材を画面中央に置きます。この時フレーミングとか構図というのはさほど重要ではありません。なぜなら余白やアスペクト比(縦横の比)は使用者によって自由にトリミングされるからです。

次にカメラ側のセッティングです。もちろん三脚使用でブレを防止します。絞り優先モードでF8〜11に、シャッタースピードは成り行きで撮影します。この時ストロボは発光させないようにするかバウンスさせ被写体全体に光が回り込むように角度を調節して下さい。高感度撮影は画質が落ちるので出来るだけ避けたほうが無難です。どうしても光量が足りない時は照明を追加してみましょう。そして何度も被写体の位置を変え露出を調整して撮影しベストショットを得るために数多くのショットを撮影します。

91559168


撮影後はパソコンで等倍まで拡大し、露出やピントはもちろん画面の隅々まで見て、小さなゴミや変な映り込みがないかを確認します。そして「これだ」という一枚をレタッチソフトで画質の調整をかけます。通常の写真ではどうでもいい(?)微妙な色合いやコントラストを満足いくまで調整してやっと作品として完成するのです。
大変な作業ではありますがとても満足感のある
「作品創り」と言えるでしょう。
egg

スポンサーリンク