スポンサーリンク


写真を撮る際、シャッターを押す前にカメラで設定しなければいけないことが三つあります。

 ①被写体にピントを合わせる
 ②シャッタースピードを決める
 ③絞りを決める

ですが、これらは全てカメラが自動で設定しているのが現状です。フィルムカメラの時代のマニュアル撮影だと大変です。まず絞りシャッタースピード)を状況や被写体に応じて自分なりに決定します。そして対するシャッタースピード絞り)を選びます。最後にファインダーを覗いて、ピントリングを回して被写体にピントを合わせます。

このピント合わせは写真にとって、構図の決定よりも重要な作業とも言えます。せっかく撮ったかわいいお子様の顔や、きれいな花の写真がピンボケでは仕上がりを見てがっかりため息をついてしまうことでしょう。昔のカメラはこれら以外にも、フィルム選びから感度の設定など様々な設定事項が多くありました。


 cameramono

それはそれで作品を創る上で楽しい作業とも言えるのですが、カメラの進化と共にその殆どがオート(自動)で決定されるようになってきました。プログラムモードやシーン設定をしておけば、シャッタースピードや絞りなど気にすること
なく被写体にカメラを向けてシャッターを切りさえすれば、後はピントさえもオートフォーカスで合わせてくれるのです。もうこれでピンボケともさよなら....とは行かないことも実はあるのです。

なぜなら、カメラのオートフォーカスは基本、画面中心付近に広がるフォーカスエリアの中でレンズから一番近い被写体にピントを合わせるようになっているので、被写体がフォーカスエリア外にあったり、中心ではない所にピントを合わせたい場合、思わぬ所にピントが合ってしまい結局は「ピンボケ」という状態になってしまうのです。何でもカメラが自動でやってくれると安心してカメラ任せにしていると、思わぬ落とし穴があるものです。では、そんな時はどうすればいいのでしょう?

方法は、フォーカスエリア内にピントを合わせたいポイントを持って行きピントを合わせて(シャッター半押し)からフレーミングし直し構図を決定する事です。初心者の方は絞りやシャッタースピードを気にする事より、何より意図する所に正確にピントを合わせることの方が大事だと言えるでしょう。


 手前にピントが合っています
jpg


 奥にピントが合っています
jpg


スポンサーリンク