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被写体の中心と写真のテーマが人物である写真のことをポートレートまたは肖像写真と呼びます。ただ、同じように人物が写っていても、旅先で美しい風景の前に直立不動で笑っているだけの写真は「記念写真」となります。ポートレートとは、テーマである写し出された人物が観ている者に対して、その表情やポーズを通し強く主張しているもの、さらに撮影者の意図が反映したものと言えるでしょう。少し難しく言い過ぎましたが、ある意味「計算された人物写真」のことです。

ポートレートを上手く撮るにはいくつかのコツがあります。
まず、カメラセッティングとして

 ①標準~中望遠レンズを使用すること
 ②背景をぼかすこと
 ③縦位置の撮影

が、基本的な撮影スタンスです。
レンズは標準レンズであればF1.4~1.8、中望遠でもF1.8~F2.8の明るいものが望ましいです。背景をぼかすには、被写体から近い位置(2~3m)から撮影し絞りを開放値近くで撮影すると簡単に背景はボケてくれます。そしてカメラを縦位置で撮影することです。
この縦位置での撮影は、カメラ初心者の方にはシャッターが押しづらいかも知れません。右利きの人であれば、右手を上に上げてカメラを縦位置にして撮影すると、比較的シャッターが押し易いと思います。
次に、人物側として

 ①意味のあるポージング
 ②主張がある表情

が必要になってきます。撮影モデルであれば、自ら上手くポージングや表情を作ってくれますが、一般の方の撮影となるとある程度撮影者の方から指示(お願い)する必要があります。
ポージングは、直立不動よりは少し体を斜めにしたり、何かにもたれかかったりした方が変化があって良いでしょう。手の使い方は慣れない方には難しいので自然な位置で良いと思います。
また、表情は自然な笑顔でも構いませんが、やはりカメラ目線で何かを訴えるような表情が捉えられれば良いポートレートとなるでしょう。


portraits



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