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一眼レフカメラの利点は撮影シーン、目的によって異なるレンズを使用することが出来るということです。交換レンズには大きく分けて、人間の目に近い画角で自然な描写ができる標準レンズ、遠い被写体を引き寄せる望遠レンズ、広さを強調できる広角レンズ、そしてマクロレンズがあります。マクロレンズとは実物と等倍の撮影が可能なレンズで小さな被写体を大きく拡大することができます。

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 Nikon D200 Tamron 90mm F2.8 Macro

望遠レンズと近いイメージですが、分かりやすく言えば望遠レンズは遠くのものを大きく、マクロレンズは小さいものを大きく、ということです。マクロレンズの焦点距離は50mm、60mmから105mm、長いもので180mmのものがあります。マクロレンズは比較的明るいものが多く(F2.8)もちろんそのままの画角での撮影は可能ですが、マクロレンズの本領は花の花芯や昆虫といった小さな被写体を写すことにあります。フィルム面に対して等倍ということですからA4やA3にプリントすれば、それはまるでミクロの世界を見るようです。

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 Nikon D200 Tamron 90mm F2.8 Macro

マクロレンズの利点でもあり欠点でもあるのは、被写界深度が極端に浅いということです。最短撮影距離で撮影するとピントが合っているところはわずか1ミリ程度となってしまいます。ですから奥行きのある被写体を撮影すると、画面のほとんどがピントが合っていない状態になるので、仕上がりを想定したカメラセッティングが必要でしょう。
また、ブレには非常に弱く近接撮影には三脚の使用が必須となります。


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